みなさん、仕手株って知ってますか?
わたしは全然しらなかったのですが、最近のヤフーニュースでトンピンさんという方の記事を読んで知りました!
仕手株とは
簡単に言うと、仕手株っていうのは、特別に株価に影響する材料がない状況で、大量の資金を使って意図的に操作された株を指します。
そして、このように株価を操作する集団を仕手筋と言います。
儲けのからくり
まず仕手筋は数か月程度の長い時間をかけて、他の投資家たちに気づかれないように、ターゲットとした株を買い集めていきます。この作業は玉集めと呼ばれます。
十分に株が買い集まったあとで、個人投資家に購入対象としての認識をしてもらうべく、一気に大量の買い注文を入れて株価を上昇させます。個人投資家としては自分では掴んでいない何かの情報があるに違いないと考え、対象の株に買い注文を入れていきます。こうして個人投資家たちが株を買い始めると、仕手筋は保有している株を売却しながら需給を安定させ、株価が上昇しやすいチャートの形を作っていきます。この段階は玉転がしと言われています。
その後、さらに株価は上昇し、個人投資家もさらに買い注文を入れていきます。そして、チャートは急激な上昇曲線を描きます。こうなると、この仕手相場は最終段階。仕手筋が手持ちの株価を一気に売却し、大きな利益を得るというわけです。この仕手筋の一気の売りを受けて、株価は急落し、多くの個人投資家は損失を被るという結果になります。これをふるい落としといいます。
トンピン氏とは
私がトンピン氏を知ったのは、先日のヤフーニュースで“令和の相場師”と呼ばれるトンピン氏(山田亨氏)が大阪の繁華街で目撃されたとの記事を読んだからです。真っ黒なフェラーリから降りてきたトンピン氏。記者の質問にいくつか答えています。その中でなんと今まで400億円を株で稼いでいるととのことです。400億円。すごい金額ですよね!
そんなトンピン氏は、去年の3月に相場を操作したとの罪で逮捕され、執行猶予付きの有罪判決を受けています。記者への回答の中では、シンガポールに移住するとも話しています。トンピン氏はSNSでは有名人とのこと。Twitterアカウントは「トンピンフィナンシャル CEP山田亨」となっており、フォロワー数は69,000人を超えています。ちなみに、プロフィール画像はタラちゃんです!
新たなターゲット?!
いま、マツモト(7901)という株があらたなトンピン株ではないかと注目を集めています。
株式会社マツモトは、創業昭和7年、年商23.4億円、従業員数177名の印刷会社で、メインの事業は学校の卒業アルバムの制作等です。ここ数年はデジタル化の波や、コロナの影響でイベントなどでの印刷物の受注が減り、営業赤字が続いてます。
株価も今年6月初旬には3,000円前後、出来高も1日数千株ほどだったものが、6月中旬あたりから一気に株価の上昇が始まり、6月後半にはなんと20,000円を突破しました。そこから、7月初旬に10,000円まで暴落し、再び20,000円に迫ってから、また下降をするなど、激しい乱高下を繰り返しています。ほんと、仕手株には業績は関係ありませんね。
仕手株は魅力的!?
マツモト(7901)のような話を聞くと、初心者のわたしは、一瞬仕手株って魅力的かもと思ってしまいます。
もしうまく事前に情報を入手し、仕手株の大きな上昇の波に乗れれば、大きなリターンを得る可能性があります。
でも冷静になってみると、そんなことは誰でも考えつくもので、株の上級者の方々の中にはこの荒波をうまく乗り切って、大きな利益を得ている方もいらっしゃるでしょう。
初心者が下手に手を出すと、高掴みになり、大損を被るかもしれませんよね。まだまだ私はこの波には飛び込むことはできず、外から見ているだけなので、株にはこんな世界もあるのかと、あらためて株の魅力を感じたエピソードでした。でもいつか、一度くらいはこの波に乗れるように日々精進して株の勉強を続けたいと思います。みなさんも一緒に頑張りましょうね!