みるく
博士、わたしFXを始めたいと思っているのですが、ネットで色々調べてみると破産や退場などのコメントがたくさん載っていて、どうしても一歩踏み出せないでいます。実際のところ、どうなのでしょうか?
みるく君、確かにFXは危険だからやめておいたほうがよいという人はおる。そういう人はFXをギャンブルとして理解してしまっているのじゃ。FXはギャンブルではない。しっかり学べば、利益を得ることのできるビジネスじゃ。まずはリスクを正しく理解し、資金管理の考えのもとに行動することが大切じゃ。
博士
みるく
博士、そうなんだ!そしたら、知っておくべきリスクについて教えてください。
ふむ、分かったぞい。実際には、FXを始めた人の約9割が1年後にはFXをやめているというデータがあるんじゃ。逆に、1年以上続けているドレーダーの中では、約6割が利益を出しているというデータもある。つまり、1年以上続けることができれば、勝てる可能性が高まるというわけじゃ。みるく君もしっかり勉強して、1年以上続けられるようにするんじゃぞい!
博士
みるく
はい、わかりました博士!わたしがんばります!
FXのリスクを回避するために、知っておくべきこと
- 余剰資金でトレードする
- しっかり損切りする
- 投資資金をある程度貯める
- 高レバレッジの取引をしない
- FXの勉強をする
- 根拠のないトレードはしない
- 2つ以上の通貨を同時に取引しない
- 口座開設する会社をしっかり選ぶ
- 感情的にならない
- 取引時間を決める
- エントリーするタイミングを待つ
余剰資金でトレードする
それでは、みるく君、FXのリスク回避のために知っておくべきポイントについて、ひとつひとつ見ていくぞ。まずは、基本として、余剰資金でトレードするということじゃ。これはFXに限ったことではなく、投資全般に言えることじゃが、生活費を使ってトレードをしてしまうと冷静な判断ができなくなり、大きな損害を被ることがあるんじゃ。例えば、含み損を抱えたとき、冷静に損切りできず、ずるずると保持してしまい結局どうしようもなくなった段階で損切り。想定以上の損をしてしまうことがある。だからFXを始める前に、必ず余剰資金を作り、それを使ってトレードをすることが重要じゃ。
博士
みるく
博士、トレードにはメンタルの部分も大きく影響するんですね。確かに、このお金が無くなったら生きていけない!!なんて思ってトレードしていたら、わたしもメンタル崩壊してしまうかもしれません。必ず余剰資金でトレードしますー!
しっかり損切りする
そして、これはかなりの肝じゃ。多くの負けトレーダーが負ける原因は損切りできないからじゃ。どんなトレーダーでも毎回100%の確率で勝つことは不可能。というこは、チャートが自分の読みとは逆に動くことが必ずあるということじゃ。その時どうするか。含み損を抱えても、そのままお祈りトレードをしていれば、チャートが戻ってきて助かることもあるじゃろう。ただし、毎回そう上手くいくとは限らない。早めに損切りしないと、とんでもない額の損を確定することになる可能性もある。ただ、人間は損はしたくない。まして、自分で自分の負けを認めて、損を確定するのは時に非常に大変な決断となる。しかし、それをしなければ、最悪の場合、資金をすべて失い、退場ということにもなりかねない。そのためには、自分のルールを設定することが重要じゃ。自分の資金力に対して、1回のトレードで何%まで含み損をかかえたら損切りをすると決め、それを徹底することじゃ。なーんだ、そんなことかと思うかもしれんが、これが実際自分のお金が減る瞬間に直面とそう容易ではない。損小利大という言葉がある。文字通り、損をできるだけ小さくして、利益を大きくするという意味じゃ。多くの初心者トレーダーは、含み益があるときは我慢できずすぐ利確し、含み損をかかえたときは損切りができず大きく負けてしまう。まさに、損小利大と真逆の状態となるわけじゃ。ではどうしたらいいのか。容易なことではないが、まずはチャートが自分の予想と逆に動いたときは、予め決めた含み損に達した時点で機械的に損切りすることじゃ。トレードは大勝するより、大損を避け、退場を避け、継続することが大切じゃ。
博士
みるく
確かに、自分で自分の損失を確定させるのは難しそうですね。でも利益を上げる確率を高めるためには、損切りをしっかりしないといけないんですね。肝に銘じます!
投資資金をある程度貯める
投資資金が少なすぎるのも問題じゃ。確かにFXは少ない資金でも始められるものではあるが、あまりにも少ないと、小さなチャートの変動でも強制的に決済されてしまうことがある。これをロスカットと呼ぶんじゃ。こうなっては、理想的なトレードはできん。まずは、しっかり働いて、最低10万円程度は貯めるようにするんじゃ。
博士
みるく
はい、博士。しっかりお仕事がんばりますー
高レバレッジの取引をしない
FXにはレバレッジというものがある。もともとは「てこの原理」という意味じゃが、FXでは自己資金の最大25倍のトレードができることを意味するんじゃ。例えば、10万円の資金があれば、250万円分のトレードが可能となるわけじゃ。資金が少なくても、利益を大きく狙えるのが魅力のひとつじゃ。
博士
みるく
博士、そんな仕組みがあるんですね。わたし、いまは10万円からトレードを始めようとしているんですが、250万円分のトレードができるなんて思ってもみなかったです。うれしい!
いやいや、みるく君、喜ぶのは早いぞ。レバレッジをきかせるということは、損失もその分増えるということじゃ。例えば、レバレッジなしのトレードでの1000円の損失が、25倍のレバレッジをかけたトレードでは25000円になるということじゃぞ。
博士
みるく
えー!そっそうなんですね。ん~、それはわたしにはまだ危険かもしれないですね。
そうじゃな。初心者はまずは低レバレッジのトレードに慣れることが大切じゃ。大きな利益を出すことに焦って、いきなり高レバレッジの取引をすると大やけどするぞい。
博士
みるく
わかりました、博士。まずはレバレッジの低いトレードでFXに慣れていきます!
FXの勉強をする
FXはチャートが上に行くか下に行くかの判断。二者択一じゃ。はじめはビギナーズラックで大勝ちすることもあるかもしれん。しかし、そのようななんとなくでの勝ちはあまり意味がない。むしろ勉強することの必要性を感じなくなり、長期的に見れば悪影響のほうが大きいかもしれん。根拠のないトレードで勝てても、再現性がないから、いずれは大損して退場してしまうということじゃ。それでは、運ではなく、根拠に基づいたトレードをするにはそうしたらよいか。それにはまず、勉強することじゃ。相場を取り巻く世界情勢や経済の状況、テクニカルやファンダメンタルズなどの分析方法、成功している有名トレーダーの手法、FXの基本的な知識やボキャブラリーの意味などなど、勉強すべきことはたくさんある。時間が足りないくらいじゃ。大切なことは、少しずつでもよいので毎日知識を蓄積していき、チャートの動向をある程度予想できるようになることじゃよ。
博士
みるく
そんなにたくさん勉強することがあるんですね。わたしはとりあえずチャートを見ながら、いきなり実践してみようと考えてました。まずは基本的なところだけでもしっかり勉強しますね!
根拠のないトレードはしない
さっきも言ったが、根拠のないトレードほど無駄なものはない。根拠なく買ったとしても、次につながらない。なぜなら、飼った理由が分からないのでは、次につなげようがないからじゃ。そうなると毎回運まかせ。これではほぼほぼギャンブルと同じじゃな。自分なりに分析をし、そして実際のトレードで検証する。負ければ、分析が間違っていたということになる。そして再度分析をしてトレードで検証するんじゃ。この繰り返しなくして、勝ちトレーダーにはなれんのじゃ。
博士
みるく
そうなんですね、博士。私も早く10万円入金してトレードを始めたかったけど、今の状態では根拠のないトレードになってしまいます。まずは自分なりに分析をしてみます!
2つ以上の通貨を同時に取引しない
SNSなどでは、上級者が複数の通貨を取引して大きな利益を上げているのをよく見る。上級者であれば、問題ないのじゃが、初心者は2つ以上の通貨を同時にトレードすることは避けたほうがよい。初心者は1つのトレードでも勝つか負けるかの真剣勝負で余裕がない状況じゃ。そんな中、複数の通貨を取引すると必然的に判断が遅くなる。初心者にとっては致命傷になりかねん。まずは1つの通貨で慣れて、結果を出してからでも遅くないのじゃ。
博士
みるく
博士、そうですね。ツイッターとかで有名トレーダーさんがよく複数の通貨をトレードしていて、凄いなあと憧れますが、わたしはまず身の丈に合ったトレードをしていきますね。
口座開設する会社をしっかり選ぶ
みるく
博士、FXの会社ってどこを使っても同じようなものじゃないんですか?
みるく君、いい質問じゃ。FX会社にもそれぞれ特徴がある。その特徴をしっかり理解した上で選ぶ必要があるんじゃ。例えば、会社によって最低取引単位が違う。取引単位というのは、1回のトレード当たりの通貨量のことじゃ。初心者はまずは最低取引単位の小さい会社をおすすめする。小さなリスクで実戦練習し、徐々に通貨単位をあげていけばいいのじゃ。またFXにはスプレッドというものがある。これはトレードの際の売値と買値の値差のことじゃ。FX会社に支払う手数料のようなものじゃが、この値差が小さいほうがお得というわけじゃ。
博士
みるく
FX会社を選ぶポイントはいろいろあるんですね。わたしもしっかり調べてみます!
感情的にならない
これは容易に想像できると思うのじゃが、できるだけ冷静にトレードすることは非常に重要じゃ。負けたときについ感情的になりがちじゃが、そうなるとむきになってエントリーすべきでないところでエントリーしてしまったり、損切りのタイミングを逃してみまったりと良いことはない。FXはすべてのトレードで勝つことは無理ということを忘れず、あくまでもトータルで勝負する投資ということを肝に銘じて、1回1回のトレードはできるだけ感情を排除し、機械的にこなしていくことがポイントとなるぞい。
博士
みるく
博士、わかりました!と言っても、わたし結構こう見えてすぐ頭に血が上ってしまうタイプなので、本当に気を付けますー。
その性格、知っておるぞ…(汗)
博士
取引時間を決める
基本的にはほぼ平日は24時間トレードすることができるが、何も考えず適当にエントリーすると痛い目にあうぞ。時間帯による特徴をある程度は知っておく必要がある。まず日本時間の朝方、ちょうどニューヨーク市場が終わり、東京市場が開く前は比較的参加者が少なく流動性は低い。取引が活発になりやすい時間帯は、東京時間開始の朝方、ロンドン市場開始の16時ごろ、ニューヨーク市場が開く夜9時ごろなどがある。参加者が少ない時間帯では、突発的なチャートの動きや、スプレッドが広がるなどのリスクもあるから初心者は注意が必要じゃ。
博士
みるく
時間帯によってそんなに違いがあるなんて全然知りませんでした。トレードする時間帯、しっかり気を付けます!
エントリーするタイミングを待つ
初心者はチャートが動いているとただ闇雲にエントリーして損を繰り返してしまうことが多々あるんじゃ。勝ちを焦ったり、損を取り返そうとして、何度も頻繁にエントリーしてしまう。いわゆるポジポジ病じゃな。これはわかっていてもなかなか直すのは大変じゃ。まずはエントリーの根拠を持たなければならん。しかし、チャートの分析方法を知らんと、根拠はもてん。まずはテクニカルやファンダメンタルズなど分析方法をしっかり勉強することじゃ。
博士
みるく
博士、そうですね。いまのわたしの状態では、たぶんなんとなくでしかエントリーできません。チャートがこうだからエントリーしたと言えるように毎日勉強します!